2023年12月15日に東京都の公立中学校から体育の授業にお招き頂き、特別支援学級の生徒の皆さんに社交ダンスの講習を行って参りました。
特別支援学級とは自閉症や情緒不安定症などの障がいにより特別な支援が必要な児童生徒のために設置された少人数のクラスです。通常学校の中に設置されており、この学級には一見では障害があるようには見えない子どもたちが在籍しています。不得意なことが各自異なっており、少し手助けをして出来た時は素直に感情を表して喜ぶ子が多い印象です。
今回は約20名の生徒の皆さんに、50分×2コマの社交ダンス授業を受けていただきました。
まず挨拶代わりに講師の熊井郁美・梅田慎太郎組と太田洵司・早瀬かおり組がキューバ発祥の「ベーシックルンバ」を披露。初めての社交ダンスを皆各々の感性で鑑賞します。
次に熊井・梅田組がアルゼンチン発祥の「タンゴ」を披露し、色々なダンスの種目がある事を知ります。
それに加えて、鑑賞する時のマナーとして「近くに来たら拍手〜!」を練習。 さらにブラジル発祥の「サンバ」を披露すると、近くにダンサーが来たらすかさず拍手をしてくれました!
さて、次は生徒たちが踊る番です。まずは唯一、手を繋がない種目「マンボ」にチャレンジ!横一列同士で向かい合って、講師を見ながら基本の前後ステップをマネをしてみます。
全員が正しく踊れる、という訳にはいきませんが、それでも問題ありません。音楽に乗りながら身体を動かす楽しさを味わってもらうこと。これがなによりも大切です。続いて「ニューヨーク」「ハンドトゥハンド」「ハーフターン」と進み、ステップがごちゃごちゃになりながらも皆とっても楽しそう。
毎回この光景を見るたび、社交ダンスは子どもたちにとって楽しいものなんだな、と感動します。
さて休憩を挟んで2時間目はマンボの発展種目「チャチャチャ」にチャレンジ!マンボと同じステップですが手を繋ぐ分、難しさが増します。まずは講師による見本を鑑賞。
特別支援学級では普段、生徒同士が触れ合う事を制限しています。一見普通の子のように見えても、中には力の加減が上手く出来ない子もおり、ケガのリスク等が伴うからです。事前に担任の先生が考えてくださった安全なペアリングで、いざ手を繋いで踊ってみます。この時点ですでにみんな笑顔に!
ステップは完璧でなくても、相手を思いやりながら音楽に乗って踊る皆さん、テンション上がって楽しそう!
最後に3チームに分かれてミニ発表会のお時間です。皆が見ている中で踊る緊張感を味わいながら一生懸命踊る姿に、他のチームから拍手のプレゼントが送られました!
最後に熊井・梅田組がドレス姿に着替えて、本格的なデモンストレーションを披露!プロダンサーが踊るスペイン発祥「パソドブレ」の力強く迫力満点のダンスに、皆からは拍手喝采!授業が終わっても握手を求められ、「また次のダンス授業も楽しみにしています!」といった様子でした!
幼少期や思春期にこそ、異性同性問わずコミュニケーション力を高められる社交ダンスが、日本全国の学校で踊られたらいいな。実際に生徒の皆さんと触れ合う度にそう実感します。
社交ダンス×学校プロジェクトでは、今後もいろいろな学校を訪問して参ります!各小、中、高等学校様から社交ダンス授業実施のご要望がございましたら、当認定NPO法人社交ダンス文化振興会までご気軽にお問い合わせください。
また、ご興味持っていただきました皆様からの応援、何卒宜しくお願い致します。